テーマ:for文でセット(集合型)の操作を徹底解説しよう!
セットとは

セット(set
)はPythonで使われるデータ型の一つで、集合を表します。重複する要素が自動的に削除され、順序を持たないという特徴があります。
セットの基本的な作成例
fruits = {'apple', 'banana', 'orange', 'banana'}
print(fruits)
実行結果
{'apple', 'banana', 'orange'}
for文×セットの基本活用例
セットの要素を順に処理する
セットは順序を持たないため、取り出す要素の順番が複数回実行しても一定ではありませんが、各要素をfor文を使って順に処理できます。
fruits = {'apple', 'banana', 'orange'}
for fruit in fruits:
print(fruit)
実行結果
orange
apple
banana
条件付きでセットを処理する
セットの要素に条件を付けて処理する例を見てみましょう。以下は名前に「ba」が含まれる要素だけを表示する例です。
fruits = {'apple', 'banana', 'orange'}
for fruit in fruits:
if 'ba' in fruit:
print(fruit)
実行結果
banana
リスト内包表記×セット
リスト内包表記を使えば条件付きでセットを効率的に処理することができます。例えば、要素をすべて大文字に変換した新しいリストを作りたい場合:
fruits = {'apple', 'banana', 'orange'}
transformed_fruits = [fruit.upper() for fruit in fruits]
print(transformed_fruits)
実行結果
['BANANA', 'APPLE', 'ORANGE']
セットを使った応用処理
セット同士の演算を使った処理
セットならではの特徴として、集合演算(和集合、積集合、差集合)が用意されています。以下は、複数のセットを使って共通する要素を処理する例です。
A = {"apple", "banana", "orange"}
B = {"banana", "grape", "mellon"}
common_fruits = A & B
for fruit in common_fruits:
print(fruit)
実行結果
banana
まとめ
セットは重複を排除したデータを扱うのに最適なデータ型です。for文を使えば個々の要素を柔軟に処理することができ、さらに条件付き処理や集合演算を使うことで複雑なデータ操作も可能になります。
次回は「タプル編」について、Pythonのfor文を活用する方法を解説していきます!
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