「引き出物、いくら程度のものを用意すればいいの?」「両親にも引き出物は必要?」——結婚式の準備を進めていると、こうした疑問が次々と出てきますよね。
冠婚葬祭ギフト専門店で20年間、2万件以上のお客様のギフト相談に乗ってきた私が、ゲストの関係性別の相場から両親・兄弟姉妹への対応、さらに意外と見落としがちな費用まで、現場の本音でお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 引き出物の3点セットの基本と相場
- 引き菓子・縁起物の選び方
- 関係性別・記念品の金額目安
- 両親・兄弟姉妹への引き出物の対応
- 手提げ袋・持ち込み料など見落としがちな費用
引き出物は「3点セット」が基本
引き出物は1つの品物を渡すだけではありません。一般的に「記念品・引き菓子・縁起物」の3点セットでお渡しするのが基本です。
| 種類 | 役割 | 相場 |
|---|---|---|
| 記念品 | 結婚の記念として贈るメインの品 | 3,000円〜1万円 |
| 引き菓子 | 甘いものでお祝いのひとときを | 1,000円〜1,500円 |
| 縁起物 | 縁起の良い食品で福をお裾分け | 1,000円〜1,500円 |
💡 専門家より
引き菓子と縁起物はゲスト全員共通で同じものを用意するのが一般的です。メインの記念品だけ関係性によって金額を変えると、準備がシンプルになりますよ。
💡 最近の引き出物トレンド:セレクトタイプで費用の組み立てが変わってきています
かつては記念品・縁起物・引き菓子の現物3点を手提げ袋にまとめてお渡しするスタイルが主流でしたが、最近はカタログギフト1冊の中から複数の品を選べる「セレクトタイプ」を選ぶカップルが増えています。ゲストが当日持ち帰るのはカードタイプのカタログギフト1枚のみで、3品セレクト・2品セレクトなど構成も選べます。
費用面でのメリットも大きく、手提げ袋代や式場への持ち込み料が不要になるケースがほとんどです。トータルコストを抑えたい方にとっては検討する価値がある選択肢だと思います。
一方で、選べる商品数は通常のカタログギフトより少なめです。実際に中身を確認してから選んでいただくのがおすすめです。
2点セットにする場合は?
ご要望によっては「3点ではなく2点にしたい」というケースもあります。その場合は記念品+引き菓子の組み合わせにされる方が多いです。メインの品にひとつ添えるイメージですね。
ただ、2は偶数のため縁起の面では3点セットのほうが安心です。費用や荷物の都合などご事情がある場合はご検討いただければと思いますが、特に理由がなければ3点セットをおすすめします。
引き菓子・縁起物の選び方
引き菓子
引き菓子の定番はバウムクーヘンです。「年輪のように長く幸せが続くように」という意味が込められた縁起菓子で、老若男女問わず喜ばれます。洋菓子系の焼き菓子や和菓子も人気です。
縁起物
縁起物の定番は鰹節です。「勝男武士」という字があてられ、縁起が良いとされています。最近はお茶漬けセットや海鮮スープセットなど、現代的なアレンジ商品も人気が高まっています。
⚠️ 注意
鰹節・昆布などの縁起物は結婚の引き出物専用です。香典返しには使いません。慶事・弔事でしっかり使い分けましょう。
【関係性別】記念品の金額相場
記念品(カタログギフト)の金額は、ゲストとの関係性によって変えるのが基本です。
| ゲストの関係性 | 記念品の目安 | 3点セット合計 |
|---|---|---|
| 友人・同僚 | 3,000〜4,000円 | 5,000〜7,000円前後 |
| 会社の上司・恩師 | 5,000〜6,000円 | 7,000〜9,000円前後 |
| 親戚 | 8,000〜10,000円 | 1万〜1万3,000円前後 |
| 夫婦・家族で来るゲスト | 上司と同等にランクアップ | 7,000〜8,000円前後 |
💡 専門家より
友人でも夫婦や家族で来られる場合は、1世帯に1セットをお渡しします。その際は記念品のランクを上司と同じくらいに上げておくのが一般的なマナーです。おひとりで来られる友人と同じ金額では少し失礼にあたることもありますので、ご自身の状況に合わせて判断していただければと思います。
両親への引き出物は必要?
引き出物を準備する際に迷いやすいのが、両親への対応です。
伝統的には、結婚披露宴はご両家が主催するものという考え方があり、主催者側である両親に引き出物をお渡しするのは本来不要とされていました。
ただ最近は新郎新婦が主催する披露宴も増えており、その場合は両親もゲストの一人として引き出物を用意されるケースも多いです。個人的には、結婚の記念をご両親にお渡しすると大変喜ばれることが多いので、用意されることをおすすめしたいです。育ててくれた感謝を形にする良い機会にもなりますよ。
💡 専門家より
迷ったらご実家に相談するのが一番です。地域や家によって考え方が異なるため、独断で決めずに両家で話し合っておきましょう。
兄弟姉妹への引き出物はどうする?
兄弟姉妹への引き出物は、状況によって判断が変わります。
| 状況 | 引き出物 | 理由 |
|---|---|---|
| 結婚して所帯を持っている | ✅ 必要 | 独立した家族として対応するのが一般的なマナーです。 |
| 独身・実家と同居 | △ 不要な場合が多い | 同じ家族として扱うため不要なことが多いです。 |
| 独身・実家から離れて暮らしている | △ 状況による | ご祝儀を別に包んできた場合はあった方が良いでしょう。 |
| 独身・ご祝儀を別に包んできた | ✅ あった方が良い | 気持ちに応えるためにも準備しておくのが丁寧です。 |
💡 専門家より
判断に迷う場合はご実家に相談するのがおすすめです。兄弟姉妹への対応は家によって慣習が異なります。独断で決めず、両親と相談した上で準備しましょう。
引き出物の発注数の数え方
引き出物は「人数」ではなく「世帯数」で数えます。夫婦や家族で来られるゲストには、1世帯に1セットをお渡しするのが基本です。招待状の発送数と照らし合わせて、必ず世帯数で発注しましょう。
意外と見落とし!3点セット以外にかかる費用
引き出物の予算を考える際に、3点セットの金額だけで計算してしまうと、実際の費用が想定より高くなることがあります。現場でよく見落とされている費用をご紹介します。
① 手提げ袋の費用(約500円/セット)
3点セットをゲストにお渡しする際には、まとめて入れる手提げ袋が必要です。1セットあたり500円前後が目安です。意外と総額に響いてくるので、忘れずに予算に含めておきましょう。
② 式場への持ち込み料(約300〜500円/点)
引き出物を式場で手配せず、ご自身で別のお店に注文して持ち込む場合、式場への持ち込み料がかかることがあります。1点あたり300〜500円程度が相場で、3点セットすべてを持ち込む場合は1セットあたり900〜1,500円の追加費用になります。
⚠️ 注意
式場によっては「引き出物を式場で手配しない場合、特定のサービスが受けられない」という条件が設けられているケースもあります。持ち込みを検討される場合は、事前に式場へ確認しておくのが安心です。
③ 引き出物宅配便という選択肢
近年増えているのが引き出物宅配便です。披露宴後にゲストのご自宅へ直接届けるサービスで、手提げ袋代も持ち込み料も不要になります。「荷物が重くて大変」というゲストへの配慮にもなりますので、検討してみても良いかもしれません。ただし、式場との兼ね合いがある場合もありますので、早めに確認しておくと安心です。
まとめ:引き出物の相場は「関係性」と「トータルコスト」で考える
✅ 引き出物の相場 まとめ
- 引き出物は記念品・引き菓子・縁起物の3点セットが基本
- 引き菓子・縁起物は全員共通で1,000〜1,500円程度
- 記念品は友人・同僚3,000〜4,000円、上司5,000〜6,000円、親戚8,000〜10,000円
- 夫婦・家族ゲストは上司と同等にランクアップ
- 両親への引き出物は用意するのがおすすめ。迷ったらご実家に相談を
- 兄弟姉妹への対応は状況とご実家への相談で決める
- 発注数は人数ではなく世帯数で数える
- 手提げ袋・持ち込み料もトータルで予算に含めておくと安心
具体的な品物選びについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
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