「結婚内祝いののし、どう書けばいい?」——冠婚葬祭ギフト専門店で20年間働いてきた私が、もっとも多く受けた質問のひとつです。
せっかく選んだギフトも、のしの書き方が間違っていると相手に失礼な印象を与えてしまいます。でも安心してください。基本のルールを覚えれば、決して難しくはありません。
この記事では表書きの書き方・名前の書き方・連名まで、2万件以上をサポートしてきたプロの視点でわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 表書きは「内祝」と「結婚内祝」どちらが正しいか
- 名前は新姓・旧姓・連名、どう書くか
- 水引の正しい種類(結び切り)
- 現場で見てきたよくある間違い
のし(熨斗)とは?内祝いに使う基礎知識
のし(熨斗)とは、ギフトに添える帯状の飾り紙のことで、「贈り物に失礼がないよう」という気持ちを伝える日本の伝統的なマナーです。
内祝いに使うのしには、主に2つの要素があります。
- 表書き:「内祝」など、何の贈り物かを表す言葉
- 名前:贈る側(新郎新婦)の名前
水引の正しい種類は「結び切り(10本・紅白)」

結婚内祝いに使う水引は、必ず「結び切り(10本の紅白)」を選びましょう。
よく間違われるのが「蝶結び(花結び)」。蝶結びは「何度あってもよいお祝い事」に使うもので、出産・入学・誕生日などが対象です。結婚は「一度きりであってほしい」という願いを込めて、ほどけない結び切りが正解です。
| 水引の種類 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 結び切り(紅白10本) | 一度きり・ほどけない | ✅ 結婚内祝い |
| 蝶結び(花結び) | 何度でもOK | ❌ 結婚には使わない |
表書きの書き方:「内祝」と「結婚内祝」どちらが正解?
結論から言うと、どちらも正解です。ただし、20年間の現場経験から次のように使い分けることをおすすめします。
- 「内祝」:シンプルで広く使われる定番。百貨店でも最もよく使われる表書き
- 「結婚内祝」:何のお返しかを明確にしたいとき。
- 「寿」:主に結婚式の引き出物で使用されます。間違いではないですが、内祝いにはあまり使われることはありません
- 「入籍内祝」:最近では「入籍内祝」という表書きも使われることがあります。入籍してから1ヶ月程度はこの表書きでも構いません
迷ったら「内祝」一択でOKです。シンプルで、年齢・関係性を問わず失礼にあたりません。
名前の書き方:新姓・旧姓・連名のルール
①基本は「新姓のみ」
名前の書き方の基本は「新姓のみ」です。例えば「山田」という姓になった場合は、のし中央下に「山田」と書けば完成です。シンプルで最も多く使われる書き方です。

②フルネームで書く場合
より丁寧に伝えたい場合は、新郎新婦の名前まで書きます。
- 新姓+2人の名前:「山田 太郎・花子」
- 名前のみ(名字なし):「太郎・花子」

③旧姓を入れたい場合
相手がまだ旧姓しか知らない場合は、新しい姓の左下に括弧を入れて「(旧姓 ○○)」と書く方法があります。
例:「山田 太郎・花子(旧姓 鈴木)」

贈る相手別:のし以外で押さえたいポイント
目上の方・ご親族へ
目上の方や親族への内祝いは、品物の金額・品質にも気を配りましょう。いただいた金額の半返し(半額)が目安ですが、高額をいただいた場合は3分の1にされる方もいらっしゃいます。
友人・同僚へ
友人や同僚への内祝いはいただいた金額の半額が目安です。複数人から連名でいただいた場合は、みんなで食べられる個別包装のお菓子やスイーツが喜ばれます。のしの名前は「山田太郎・花子」と新郎新婦2人の名前を書きます。
よくある間違い【プロが現場で見てきたケース】
- 水引を「蝶結び」にしてしまった → 結婚は「結び切り」が正解
- 表書きに「寿」を使った → 「寿」は引出物用で使用する場合が多い。内祝いは「内祝」に
- 名前を旧姓のままにした → 新姓で書くのが基本。迷えば新姓の横に旧姓を括弧で入れる
- 贈る時期が遅れた → 内祝いはお祝いをいただいてから1ヶ月以内が目安
よくある質問(Q&A)
Q. のしは百貨店で書いてもらえますか?
A. はい。百貨店やギフト専門店では購入時にのし書きをお願いできます。表書き・名前・内のし/外のしの希望を伝えれば対応してもらえます。最近はオンラインショップでものし対応が増えており、注文時の備考欄で指定するだけで済むのでとても便利です。
Q. 内祝いにメッセージカードは必要ですか?
A. 必須ではありませんが、郵送の場合はひと言メッセージカードを添えることを強くおすすめします。「お祝いへの感謝」と「近況の一言」があるだけで受け取った方の印象が大きく変わります。特に目上の方へは必ず添えましょう。
まとめ:結婚内祝い のし書き方 6つのポイント
- 水引は「結び切り(紅白10本)」を選ぶ
- 表書きは「内祝」が定番で無難
- 名前は新姓のみか新郎新婦の名前2人分で
- 贈る時期はお祝いをいただいてから1ヶ月以内が目安
のしのマナーを押さえたら、次は品物選びです。相手に本当に喜ばれる結婚内祝いのギフトについては、こちらの記事も合わせてご覧ください。

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