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結納・顔合わせ食事会はどちらを選ぶ?親が知っておきたい基本と流れ【プロが中立解説】

「子供の結婚が決まった。結納はするべき?顔合わせだけでいい?」——そんな疑問を抱える親御さんは、今とても多いです。結納と顔合わせ、どちらが「正解」かという問いへの答えはひとつではありません。大切なのは両家が納得できるかどうかです。この記事では、冠婚葬祭ギフトマナーの専門家として20年以上・2万件超の相談実績をもとに、中立的な立場からそれぞれの特徴と選び方を解説します。

結納と顔合わせ、何が違うのか

結納は「儀式」、顔合わせは「食事会」

結納は、両家が正式に婚約を取り交わす伝統的な儀式です。結納品・結納金・結納返しといった形式があり、仲人を立てるかどうかによっても作法が変わります。一方、顔合わせ食事会は、両家の家族が初めて一堂に会してお互いを知るための食事の席です。法的・慣習的な取り決めはなく、家族間の話し合いで自由に形を決められます。

費用・準備の手間の違い

結納顔合わせ食事会
目的正式な婚約の儀式両家の親睦・顔合わせ
費用目安結納金50〜100万円+会場費食事代3〜10万円程度
準備の手間大きい(結納品・段取りなど)比較的少ない
形式地域・家によるしきたりあり自由度が高い
仲人立てる場合あり基本的に不要

最近の実態——どちらが多いのか

顔合わせが主流になっているのが現実

近年は、結納を省略して顔合わせ食事会のみで済ませるカップルが大多数を占めています。ゼクシィの調査でも、顔合わせのみの割合が年々上昇しており、結納を行うのは全体の1〜2割程度というのが現状です。「結納をしなければ失礼」という時代ではなく、両家の意向を丁寧にすり合わせたうえで選択することが、今のスタンダードです。

💡 プロからのアドバイス

「結納か顔合わせか」を決める前に、まず両家の親の意向を丁寧に確認してください。片方の家が結納を強く希望しているのに、もう片方が顔合わせを希望するという食い違いが最もトラブルになりやすいポイントです。子供たちが両家の間に入って、意向をしっかりすり合わせてから進めることが大切です。

結納式の基本と流れ

結納式の主な形式

結納には大きく分けて「正式結納」と「略式結納」の2種類がありますが、現在は仲人を立てない「略式結納」が主流です。

  • 正式結納:仲人が両家の自宅を行き来する伝統的な形式ですが、現在はほとんど行われません。
  • 略式結納:ホテルや料亭の個室に両家が集まって行う形式です。現在、結納を行うカップルのほとんどがこちらを選んでいます。

結納式の流れ

略式結納には伝統的なフルセットの流れがありますが、最近では「顔合わせを兼ねた、よりシンプルな形」を選ぶご家族が非常に増えています。

今の時代に多い3ステップ

  1. 席について挨拶:両家が揃ったら、まずは和やかに挨拶を交わします。
  2. 結納品・結納金の贈呈:男性側から結納品を贈り、婚約の証とします(この際、受書のやり取りを簡略化することもあります)。
  3. 記念撮影・お食事:形式的な儀式は手短に済ませ、ゆっくりと会話を楽しむ時間に充てます。

伝統を重んじる場合は、これに加えて「受書の受け渡し」「結納返しの贈呈」「記念品の披露」などが行われます。大切なのは形式を完遂することではなく、「両家がどのような一日を過ごしたいか」に合わせて内容を調整することです。

結納金・結納返しの相場

結納金の相場は50〜100万円が一般的ですが、地域や家によって大きく異なります。結納返しは、結納金の1割が基本とされていましたが、近年は「頭金として使ってほしい」という意味を込めて結納返しを省くケースも増えています。いずれも、事前に両家で意向を確認しておくことが欠かせません。

⚠️ 注意

結納のしきたりは地域によって大きく異なります。関東式・関西式で結納品の数も異なりますし、沖縄など一部の地域では独自の形式が残っています。「うちの地域ではこれが常識」という思い込みがトラブルの原因になります。事前に両家でしっかり確認してから進めてください。

顔合わせ食事会の基本と流れ

顔合わせの流れ(店選び・当日の流れ)

顔合わせの会場は、個室のある料亭・レストラン・ホテルのレストランが定番です。会話に集中できるよう、個室があることを最優先に選びましょう。当日の流れは、①両家の紹介・あいさつ、②歓談・食事、③婚約記念品の披露(行う場合)、④今後の流れの確認、⑤記念撮影が一般的です。硬くなりすぎず、両家が打ち解けられる雰囲気づくりを意識してください。

費用は誰が払う?——「子供が親を招待する形」がスマート

顔合わせの費用負担は、従来は男性側が持つケース折半のケースが多く見られましたが、親同士で負担を話し合うと「どちらが払うか」という問題が生じやすいのが現実です。

💡 プロのおすすめ:子供が親を招待する形にする

私がお客様に実際にお伝えしているのが、「子供たちが両家の親を招待する形にする」という方法です。子供が主催者になることで、親同士の「どちらが払うか」という気まずさがなくなり、スムーズに進みます。実際には後から親が子供にお金を渡すケースも多いですが、表向きの形として「子供が招待」にするだけで、両家の関係が角立たずまとまります。

💡 しおりを用意するとスムーズ

顔合わせ当日に「しおり」を用意すると、両家が当日の流れを把握でき、緊張もほぐれます。しおりには、両家のプロフィール・当日のタイムライン・両家の家族紹介などを掲載するのが一般的です。最近はネットでテンプレートが多数公開されているので、子供たちに準備してもらいましょう。

親が準備すべきこと

どちらを選ぶにしても共通してやること

結納・顔合わせのどちらを選ぶ場合でも、親として準備しておくべきことは共通しています。まず両家の意向確認(結納希望か、顔合わせのみでよいか)を子供を通じて行います。次に日程・会場の調整(双方の都合が合う日を早めに決める)、服装の確認(格を合わせることが大切)、そして費用の目安の共有(誰がどの範囲を負担するか)の4点を必ず押さえておきましょう。

親から子供へ伝えておきたいこと

親御さんからお子さんへ事前に伝えておきたいのは、「自分たちの希望だけで決めないで」ということです。結納を省略することに対して、相手の親御さんが内心どう思っているかは、直接聞いてみないとわかりません。特に相手方の祖父母が結納を重視しているケースもあります。子供任せにせず、親同士が子供を通じてきちんと意向を確認し合う姿勢が、両家の関係を良好に保つ第一歩です。

よくある疑問

Q1. 結納なしで顔合わせだけでも失礼にならない?

失礼にはなりません。現在は顔合わせのみが主流であり、結納を省略すること自体は社会的に広く受け入れられています。ただし、相手方の家が結納を重視している場合は話が別です。「失礼かどうか」ではなく、「相手の家がどう感じるか」を確認することが先決です。

Q2. 顔合わせの費用は誰が払う?

前述のとおり、子供たちが両家の親を招待する形をとるのが、現在もっともスマートな方法です。親同士で費用を分担しようとすると、どうしても負担割合の話になりがちです。子供が主催者になることで、その問題をきれいに回避できます。後から親が費用を負担する形になっても、表向きの「子供が招待」という形を保つことがポイントです。

Q3. 服装はどうすればいい?

服装は両家で格を揃えることが最重要です。片方がスーツ、もう片方が着物、では場の雰囲気がちぐはぐになります。事前に子供を通じて「どの程度の服装にするか」を両家で確認しておきましょう。結納の場合はセミフォーマル〜フォーマル(スーツ・着物)、顔合わせ食事会の場合はスマートカジュアル〜セミフォーマルが一般的です。

次のステップ——顔合わせ・結納の後に向けて

顔合わせや結納が無事に終わったら、次は結婚式の準備と並行して内祝いの準備も進めていきます。結婚が決まると、お祝いをいただく機会が増えるため、結婚内祝いのマナーを事前に把握しておくと安心です。以下の記事もあわせてご確認ください。

まとめ

  • ✅ 結納は正式な婚約の儀式、顔合わせは両家の食事会——目的と準備の手間が大きく異なる
  • ✅ 現在は顔合わせのみが主流。結納を省略すること自体は失礼ではない
  • ✅ どちらを選ぶかより、両家の意向を事前にすり合わせることが最重要
  • ✅ 結納のしきたりは地域差が大きい。思い込みで進めず必ず両家で確認する
  • ✅ 顔合わせの費用は「子供が親を招待する形」にするとトラブルを回避できる
  • ✅ 服装は両家で格を揃えること。事前確認が必須
  • ✅ 顔合わせ後は結婚内祝いのマナーも早めに把握しておく

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